板金金物・建築金物・金具

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建築金物とは、建物の構造や機能、美観を支えるために使用される金属製の部材のことです。取付金物は部材の固定や接合に、装飾金物は建物の美観向上に、構造金物は建物の強度や耐久性を高めるために使用されます。建築金物の製作には精密板金加工の技術が用いられます。レーザー加工機やプレス機、ベンダー加工機、溶接加工機などを使用して、高精度で多様な形状の金物を製作することが可能です。

建築金物・建築金具製作例

建築金物の基礎知識

建築金物とは、建物の構造を支え、機能性や美観を向上させるために使用される金属製の部材やパーツのことを指します。建築現場においては、接合や補強、固定、装飾といった、さまざまな目的で使用される金具類のことです。これらの金物は、建物の耐久性や安全性を確保するために重要な役割を果たします。また、建築金物の材料としては、ステンレスやアルミニウム、鉄を使用するのが一般的です。耐久性や強度、美観などの求められる要件に応じて、それぞれの特性を活かした材質が用いられます。

建築金物の種類と用途

建築金物には、取付金物、装飾金物、構造金物の大きく三つの種類があります。取付金物は建物の各部材を接合・固定するために使用され、装飾金物は美観を向上させる役割を果たします。構造金物は、建物全体の強度や耐久性を高めるために必要です。以下、それぞれの金物の特徴や用途を解説します。

取付金物

取付金物(補強金物)は、建物のさまざまな部材を接合・固定するために使用される重要な部品です。L字型のアングルや平型のフラットバー、凸型のサドルバンドなどが含まれます。これらの金物は、建物の基礎部分から屋根部分まで幅広く使用され、建物全体の安定性と耐久性を確保する役目があります。木造建築や鉄骨建築など、建物の構造に応じて最適な取付金物を選択することが大切です。

装飾金物

装飾金物は、建物の美観を向上させるために使用される金属製の部品です。具体的には、手すりやフェンス、アーチ、装飾パネルなどの装飾部分を指します。これらの金物は、デザイン性と機能性を兼ね備えており、建物の外観や内装に高級感や独自性を加えます。特に屋外の装飾金物には耐食性や耐候性も求められるため、ステンレスやアルミニウムなどの耐久性に優れた材質が使用されることが一般的です。装飾金物に対し、それ以外の実用的な金具類を総称して機能金物といいます。

構造金物

構造金物(接合金物)は、建物の構造を補強して耐久性や安全性を高めるもので、ホールダウン金物や羽子板、座金などが代表的です。建物の地震対策や耐風対策において欠かせない部品であり、建物全体の強度を大幅に向上させます。そのため、構造金物は建築基準法や各種規格に適合する必要があり、厳しい品質管理のもとで製作されています。

精密板金加工の技術

精密板金加工は、高度な技術と専用の機械を用いて金属部品を製作する加工方法です。高い寸法精度が求められる部品を製作する場合は、経験とスキルを持った技術者が不可欠です。また、製品の要件によっては、最新の精密板金加工用機械が求められる場合もあります。

精密板金加工の概要

精密板金加工は、金属の板材を切断、曲げ、溶接することで、さまざまな形状やサイズの部品を製作する技術です。高度な技術と専用の機械を使用して行われるため、微細な寸法精度と高品質な仕上がりが実現します。

精密板金加工と対比される加工方法はプレス板金です。プレス板金は金型で成形する加工手法で、量産したい場合に適しています。

使用される機械と技術

精密板金加工には、レーザー加工機やプレス機、ベンダー加工機、溶接加工機などの専用機械が使用されます。ここでは、それぞれの加工機の特徴を説明します。

レーザー加工機

レーザー加工機は、レーザー光を用いて金属板を高精度に切断・加工する機械です。高温のレーザー光を照射し非接触で処理するため、加工面が非常にきれいで、複雑な形状にも対応できます。また、レーザー加工機は、薄板から厚板まで幅広い厚さの金属を加工できることから、幅広い建築金物の製作に活用されています。

プレス機

プレス機とは金属板を強力な圧力によって加工する機械のことで、板金加工ではターレットパンチプレス(タレパン)が代表的です。穴開けや切り欠き、表面の凹凸処理をする際に使用されます。

ベンダー加工機

ベンダー加工機は、金属板を曲げ加工するための機械です。高精度な曲げ加工が可能で、複雑な形状の部品製作に適しています。型曲げや折りたたみ、ロール曲げなど、建築金物の多様なニーズに応えることができます。

溶接加工機

溶接加工機は、金属部品を高温で溶かし、接合するための機械です。金属同士を強固に結合することができ、建築金物の製作において欠かせない加工方法といえます。レーザー溶接やTIG溶接、スポット溶接といった溶接方法があり、材料や用途に応じて選択されます。

材質の選定基準

建築金物の材質を選定する際には、強度、耐久性、美観の三つの基準が重要です。適切な材質を選ぶことで、建物の安全性や見た目の美しさを確保することができます。

強度

強度は、建築金物の材質を選定する際の最も重要な基準の一つです。強度が高い材質を選ぶことで、建物全体の耐荷重性を向上させ、地震や強風などの外力に対する耐性を高めることができます。例えば、ホールダウン金物やアンカーボルトなどの構造金物には、使用条件をクリアできる高い強度が求められるため、通常は炭素鋼やステンレスが採用されます。各部材の使用目的に応じて、最適な強度を持つ材質を選ぶことが重要です。

耐久性

耐久性は、建築金物が長期間にわたって安定した性能を発揮するために重要です。錆や腐食に強い金属を選定すれば、交換やメンテナンスの頻度を減らすことができます。特に外部に露出する箇所や湿気やすい場所に使用される金物には、腐食に強く耐候性も高いステンレスやアルミ合金が適しています。

美観

装飾金物はもちろんですが、建築金物においても美観は重要です。建物の外観や内装に調和するように、質感や光沢を考慮した材質選びが求められます。ステンレスやアルミニウムの金物は、メタリックで洗練された仕上がりになるのが特徴です。また、真鍮製の金物なら上品な風合いを楽しめます。

よく使われる材質

建築金物には、主にステンレス、アルミニウム、鉄が使用されます。これらの材質は、強度、耐久性、美観を兼ね備えた製品の製作に適しています。

ステンレス

ステンレスは、錆びにくく耐久性が高いため、建築金物の材質として広く活用されています。外部に露出する部分や湿気にさらされやすい場所に使用される金物には、ステンレスが適しています。また、光沢があって美観にも優れるため、デザイン性の高いステンレス製の建築金物も多いです。

アルミニウム

アルミニウムは、軽量で耐久性に優れることから、建築金物に適した金属素材の一つです。とりわけ、軽量化や耐食性を求められる金物に最適といえるでしょう。アルミニウムは加工がしやすいためデザインの自由度が高いのも特徴で、装飾金物にも多用されます。

鉄は建築金物の一般的な材料で、高い強度とコストパフォーマンスに優れています。構造金物として活用されることが多く、建物の耐久性を下支えしている金属です。通常、鉄は錆びやすいため、めっきなどの表面処理が施されて用いられます。また、炭素を付加して機能性を高めた炭素鋼も、非常にポピュラーな鉄系の金属素材です。

共栄精機では、建築金物・建築金具の特急製作にも対応しています。最新のファイバーレーザー加工機も完備し、さまざまなニーズに応じて高品質な製品を迅速に提供できる体制を整えています。金物製作のご依頼は、ぜひ共栄精機までご相談ください。